インドのサリー

五千年も前から

インドの民族衣装であるサリーは、それなりに長い歴史を持っています。なんと、五千年以上も前からインドの女性たちに愛用され、今でも80パーセント近くの女性たちがサリー姿で家事をこなしています。ヒンズー教の聖典の中にもサリーについて言及されている箇所があり、いかに広く受容されてきたかがうかがい知れます。

広いインドの各地方に合わせて発展してきたサリーは、18世紀頃まではそれぞれの地方の機構的環境、好みや習慣の違いで、統一されたイメージというものがはっきりありませんでした。ところが、ご存じのように、西洋での大航海時代の到来から、インドはイギリスの植民地になってしまいます。独立運動が激しさを増していく中で、インドのナショナリズムは20世紀に入る頃にかけて大きなうねりとなっていきました。インド人としての誇り、文化を忘れないように。サリーは国民的民族衣装として、次第に明確で統一された形をとるようになってきたのです。

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